a. ご近所のジョンストンさんに / ベジバーガー
たぶんご近所さん。たぶん名前はジョンストンさん。たぶんアメリカ人。たぶん奥様は日本人。たぶん英会話教室の先生。たぶんベジタリアン。すれ違うたび、そんな ‘たぶん’ が楽しかったりする。
b. 私が生まれる前に亡くなった祖父に / 塩うさぎ
出張のおみやげは秋田犬で、庭に壷を埋めて大きな蛙も飼っていて、晩酌の供はお塩だったらしい。そんなおじいちゃんに、会ってみたかったなぁ。
c. 今、絵を描いているあなたに / 七色サンドイッチ
手がえんぴつでグレイになっていても、絵の具でカラフルになっていても、だいじょうぶ。だって、七色のサンドイッチですから。パンもグレイにしておきましたから。
d. 心を歌う人に / 玄米おむすび
まるでおむすびをにぎるように、やさしい歌声でそっと包んでくれる。歌ってすごいな。ありがとう。心の底から歌うから、お腹すいていませんか?
e. まるちゃんに / 釜揚げしらすご飯
真っ黒でつやっつやの毛並み。頭の中まで見えそうなくらいの澄んだ瞳。プライドの高いお姫さまのようなお猫さま。本日は、新米を土鍋で炊かせていただきましたわよ。
f. マネキンさんに / ホットチョコレート
ずっと同じポーズで立っていて、疲れませんか?ここらでチョコっとひと息つきませんか?ブランデーもこっそり入れておきましたよ。
g. コマネチさん(体操選手)に / ラズベリーとブルーベリーのメレンゲタルト
私はなりきりコマネチさん。ソファーの上で勢いよくでんぐり返し。が、しかし、転げ落ち、我に返る5歳の春。メレンゲの泡のごとくはかない夢から目覚めたのであった。
h. ひよ太郎に / 蕎麦
白いスーツに、赤い帽子とネクタイ姿で、蕎麦をすする。粋ですね。あなたのその帽子(鶏冠)を借りて、私はトサカンムリになりました。コケッコー!
i. 子供のころの憧れのアクションスターに / プロテイン入り豆乳プリン
しんしんと雪の降る日曜日の午後。駅から歩いて帰る父のあとをつけてきた犬は、やがてジャッキーと呼ばれ、我が家の一員となった。ええ、そうです。あなたのお名前、拝借しました。多謝。
j. 八百屋のおばちゃんに / 焼酎漬けドライフルーツのケーキ
野菜のことはなんでも知っていて、ハスキーボイスでタバコをふかしながら教えてくれる。甘いものは好きじゃなさそうだけど、焼酎のケーキなら食べてくれるかな?
k. 小さいリンちゃんに / お花クッキー
はずかしがり屋で甘えん坊のリンちゃん。いつもママの後ろにかくれている。でもね、ここだけの話、お家ではとってもおしゃべりなのだそう。
l. タイのインド人に / 大根とチキンのカレー
タイの金物屋さん。微笑みながら「ナマステ」と言って目を閉じ、そっと手を合わせてくれたインド人の店員さん。あれ?おつりは…?
【大根とチキンのカレー】
材料(2~3人分)
大根 | 1/4本 |
鶏もも肉 | 150g |
玉ねぎ | 1/2個 |
にんにく | 1かけ |
しょうが | 30g |
塩 | 小さじ1/2 |
砂糖 | 大さじ1 |
ナンプラー | 大さじ1 |
カレー粉 | 大さじ2 |
クミンシード | 小さじ1/2 |
ココナッツミルク | 1/2カップ |
サラダ油 | 大さじ3 |
ご飯(あればタイ米) | 適量 |
バターピーナッツ | 適量 |
香菜 | 適量 |
(A)
塩 | 小さじ1/2 |
白コショウ | 適量 |
カレー粉 | 小さじ1/2 |
白ワイン | 大さじ1 |
作り方
- 鶏もも肉は2~3cm角に切り、(A)をもみ込んでおく。
- 鍋にサラダ油、みじん切りにしたにんにくとしょうが、クミンシードを入れ、中火にかける。じりじりと音がしてきたら弱火にして、焦げないように注意しながら香りが出るまで炒める。
- 2に、粗みじん切りにした玉ねぎを加え、炒める。
- 玉ねぎがしんなりして半透明になったら、カレー粉、1で下味をつけた鶏もも肉の順に加える。
- 鶏もも肉に火が通ったら、乱切りにした大根、塩を加え、蓋をして弱火で15分~20分蒸し煮にする(大根から水分を出す)。途中、焦げないように何度か鍋底からかき混ぜる。
- 大根に少し歯ごたえが残る程度に火が通ったら、ココナッツミルク、砂糖、ナンプラーを加え、ひと煮立ちしたら完成。
- 器に、ご飯(あればタイ米)と一緒に盛り付け、粗く刻んだバターピーナッツ、ざく切りにした香菜を添える。