table.7 拝啓 ロールキャベツ様

初々しい春の葉布にくるまって

みんなといっしょにぬくまって

幸せそうでいいなとか

あなたのことをうらやましく思ったりもしたけれど

あなたが大きなお皿にひとりになって

そのぬくもりをだれかにあげる瞬間を

じっと待っていたのだということに

わらしはいま気がついたのでした

拝啓 ロールキャベツ様

ごちそうさまでした

もう一度

あなたに会いたい